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JAPAN ECO TRACKの旅 - 体験レポート

能登の里山里海が織りなす日本の原風景をめぐる

ジャパンエコトラックエリア いしかわ里山里海(石川県)|能登の里山里海が織りなす日本の原風景をめぐる

文/仲川希良 写真/逢坂 聡
取材日:2018年5月

スケジュール

DAY1 : 金沢駅から、いざ能登半島の旅へ!

DAY2 : 半島を海沿いに辿る

DAY3 : 霊峰・白山の麓の町をめぐる

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金沢駅

金沢駅から、いざ能登半島の旅へ!

幼い頃、習いたての日本地図を書こうとすると、能登半島のバランスがいつも難しかったのを覚えている。日本海に面したちょっと特別感のある出っ張りを意識して、大きく書き過ぎてしまうのだ。
かつて鉛筆で一生懸命なぞったあの形を、今回私は自転車で辿った。金沢駅を起点にする「いしかわ里山里海ルート」は、ほぼずっと、この半島の海岸線沿いを駆け抜けることができるのだ。金沢駅で出迎えてくれる、木製の立派な「鼓門」の傍らで自転車を組み立て、出発した。
 

 

まずは日本海に沿って北上する、気持ちよく整備された「能登海浜自転車道」を進む。
そして「千里浜なぎさドライブウェイ」へ。
ここは日本で唯一、自転車で走ることができる砂浜。タイヤ越しになめらかな砂の感触を味わいながら驚いたのは、これまでにない静けさだ。横を行く車も、もちろん自分のこぐ自転車も、走行音はすうっと砂に吸い込まれていく。代わりに辺りを満たす波音に浸りながら砂浜を進むにつれて、ゆっくりと自分の心が開放されていくのを感じる。
ふいに飛び立ったカモメと波打ち際を挟んで並走していると、この道がずっと続けばいいのにと思わずにはいられなかった。
 

千里浜なぎさドライブウェイ

千里浜なぎさドライブウェイを走ったあとは、「道の駅 能登千里浜」のジェラートでひと休み。

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day2

 

半島を海沿いに辿る

その先も半島のふちをぐるりと時計回りで辿る。
カーブのたびにきらめく海原が目前に広がり、そこに向かって飛び込んでいくような気持ちになるのが楽しい。次々と変化する景色を味わいながらも、何度も私の目を奪ったのは、海に寄り添う家並みの美しさだ。

強い日差しに黒々と光る瓦屋根と、潮風にさらされ日に焼けた板張りの壁。気候の厳しさとともに、かつて北前船の交易で栄えた歴史の力強さも感じさせ、品のある佇まいは日本海の青にもとてもよく映えていた。その家並みを海風から守るため、竹を隙間なく並べた間垣と呼ばれる垣根もまた、人々の工夫からうまれた美しさがある。

合間に現れるのは、平地の少なさゆえ傾斜地につくられた棚田や、海水を汲んで塩づくりをするための塩田。そしてモリ突きや海苔採りをする人々の姿。自然を受け入れて活かす、昔ながらのしなやかな暮らしのようすが、私をなんともいえない懐かしい気持ちにさせてくれた。すれ違う地元の方とも不思議と、「暑いね」「気をつけてね」なんて言葉が自然に交わせるのが、とても嬉しかった。
 

黒壁輪島間垣輪島朝市

写真上:北前船の船員の集落として栄えた輪島市黒島地区の美しい町並み
写真左:強い海風と西日から家を守る人々の知恵。間垣は一年に一度竹を切り出し、修繕する
写真右:海の幸が並ぶ輪島朝市。地元の方とのおしゃべりを楽しんで
 

見附島

もちろんせっかくの海沿いのルートなので、水のアクティビティも。
能登のシンボル見附島の前で、SUPを楽しんだ。「軍艦島」の異名を持つその姿が西日に染まっていくのを眺めながら、1日の終わりに水上散歩。昼間の自転車の爽快感とはまた違った、ちょっとロマンチックな時間だ。

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霊峰・白山の麓の町をめぐる

「いしかわ里山里海ルート」からは外れるが、石川県はほかにも自転車乗りにとって嬉しい道が多いことにも驚いた。
内陸にある旧北陸鉄道金名線の廃線敷を利用した「手取キャニオンロード」や、なんと自転車を分解せず、そのまま載せることができる「北陸鉄道サイクルトレイン」も面白い。

石川線の鶴来駅で自転車を下ろすとすぐに立ち寄ることができる、白山比咩(しらやまひめ)神社は、日本三名山のひとつである白山をご神体とする、全国の白山神社の総本宮。
自転車で駆け回る間何度も目にした白山は、それはそれは神々しかった。見守ってくださったお礼をお伝えして、今回の旅を締めくくった。
 

サイクルトレイン白山ひめ神社 白山

 いしかわ里山里海エリアの旅を、映像でも!

力強く美しい海とその恵みを堪能できる能登エリア、山岳信仰の歴史を感じる自然豊かな白山エリア、湧き出る温泉に癒される加賀エリアなど、いしかわ里山里海の魅力を、映像でより深く味わってください。

今回のアクティビティルートマップ / 訪れたお店・名所

Day1 / Day2 / Day3

ルートを参考にしながら、見たい景色や、行きたい名所・お店をピックアップして、自分だけのアクティビティトリップを!

Day1

能登海浜自動車道

能登海浜自転車道

内灘町向粟崎から終点羽咋市柳田町まで、のと里山海道に平行し千里浜なぎさドライブウェイに代表される、白砂青松の美しい海岸線を横に見ながら、爽やかな海風を切って爽快に走ることができる延長33.6kmの大規模自転車道です。

 

千里浜海岸

千里浜海岸

千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイは、日本で唯一、車で砂浜を走れるドライブウェイ(全長約8km)で、ほかにもバスやバイク、自転車でも砂浜を走ることができ、まさしく「なんでも走れる砂浜」。 潮風を頬に受けながら、能登半島国定公園の雄大な波打ち際をゆったりと走るのは爽快です。

 

 
 

道の駅のと千里浜

道の駅 のと千里浜

「道の駅 のと千里浜」は羽咋市の道の駅です。羽咋ですすめている自然栽培農産品との出会いの場になります。
・住所:羽咋市千里浜町タ1-62
・TEL:0767-22-3891

 

 

Day2

 

朝市

輪島朝市

千年以上の歴史がある輪島朝市は、360m の通りに200 もの露店が毎日並びます。朝市おばちゃんとの会話も楽しいです。
・住所:輪島市河井町1-115
・TEL:0768-22-7653

 

千枚田

白米千枚田

白米千枚田は「日本の原風景」と呼ばれ、2011年6月、日本で初めて世界農業遺産に認定されました。 日本海に面して小さな田が重なり海岸まで続く絶景は、日本の棚田百選、国指定文化財名勝に指定され、奥能登を代表する観光スポットとして親しまれています。

 

塩田村

すず塩田村

日本で唯一、珠洲の仁江海岸で受け継がれてきた「揚げ浜式」による塩づくりの歴史が学べる塩の総合資料館「揚浜館」と、実際に塩づくりが体験できる体験塩田があります。
・住所:珠洲市清水町1-58-1
・TEL:0768-87-2040

 

見附島

見附島(みつけじま)

空海(のちの弘法大師)が、佐渡から能登へと渡る際に発見したといわれている島です。最初に「目についた島」というのが名前の由来で、能登のシンボルとしても慕われています。その姿から「軍艦島」とも呼ばれています。周辺にレストハウス、園地、遊歩道が整備されており、夏には海水浴場やキャンプ場も開設され、国民宿舎「のとじ荘」などもあります。
・住所:珠洲市宝立町鵜飼見付海水浴場前
・TEL:0768-84-1300(かねだ商店)
 

 

Day3

手取キャニオンロード

手取(てどり)キャニオンロード

1級河川手取川の堤防を利用しながら河口から上流へと進み、中間付近からは旧北陸鉄道金名線の廃線敷を利用して白山市瀬戸に至る延長43.3kmの大規模自転車道です。沿線には手取峡谷や綿ヶ滝などがあり、手取川が造った荒々しい景観が楽しめます。

 

白山ひめ神社

白山比咩(しらやまひめ)神社

白山を神体山とする白山比咩神社は、全国に約3千社もある白山神社の総本宮で、地元では「しらやまさん」と呼ばれ親しまれてきました。御祭神・白山比咩大神は、またの名を菊理媛神(くくりひめのかみ)といい、ご縁を「くくる」神といわれます。

・住所:白山市三宮町二105-1

・TEL:076-272-0680

 

白山

霊峰白山

富士山、立山とならび「日本三名山」の一つに数えられる白山。 古くから人々が仰ぎ見て、祈りをささげてきた“霊峰”は平成29年に開山1,300年となりました。 たおやかで気高いその姿から、多くの人に崇敬され、親しまれてきました。平野や水辺、周辺の山々など、石川県内のいたるところから白山が望まれます。

 

▼DAY3 参考ルート

サイクルトレイン

北陸鉄道サイクルトレイン

北陸鉄道「石川線」と「浅野川線」の自転車をそのまま載せることがきるサイクルトレインは、車輪を外して輪行バッグに入れる必要がなく、快適でスムーズに旅を楽しめます。

・ 石川線:野町駅〜鶴来駅
・ 浅野川線:北鉄金沢駅〜内灘駅

【期間】3月中旬~11月下旬/平日:9時台~15時台/休日:終日
【自転車持ち込み料】無料(1人1台のみ)
※時期・曜日・時間帯の詳細は、北陸鉄道HPをご確認ください。
※前から2両目がサイクルトレインです。
※雨天時や車内混雑時は、自転車の持ち込みをお断りする場合があります。

 

ジャパンエコトラックエリア いしかわ里山里海(石川県)

いしかわ里山里海

やさしさに触れ ふるさとを感じる旅

日本三名山「霊峰白山」、個性的な四つの湯どころ「加賀温泉郷」、日本で唯一波打ち際を走行できる「千里浜」、日本の原風景が色濃く残る「能登の里山里海(世界農業遺産)」など、豊かな石川県の魅力を体感できるルートです。美しい自然、おいしい食、優しい人情を通し、懐かしいふるさとに出会えます。

 

交通マップ

いしかわ里山里海(加賀・能登)のアクセス情報

【東京から】
◆飛行機
・羽田空港⇔小松空港 約1時間
・羽田空港⇔のと里山空港 約1時間
・成田空港⇔小松空港 約1時間15分
◆電車
・東京駅⇔金沢駅 最短2時間28分
◆自動車
・練馬IC⇔金沢森本IC(関越・上信越・北陸道経由)約6時間
【大阪から】
◆電車
・大阪駅⇔金沢駅 約2時間30分
・大阪駅⇔加賀温泉駅 約2時間10分
◆自動車
・吹田IC⇔金沢西IC(名神・北陸道経由)約3時間20分
【名古屋から】
◆電車
・名古屋駅⇔金沢駅(米原乗り換え)約2時間30分
・名古屋駅⇔加賀温泉駅(米原乗り換え)約2時間
◆自動車
・名古屋IC⇔金沢西IC(名神・北陸道経由)約3時間
・名古屋IC⇔金沢森本IC(名神・東海北陸道経由)約3時間

 
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