JAPAN ECO TRACKの旅 - 体験レポート
やんばるの風と、その風景

文/仲川希良
取材日:2017年2月

DAY1 : 屋我地島から古宇利島へ。ブルーの海を眺めながらのサイクリング!
DAY2 : カヤックを漕いで海を渡り今帰仁村へ。自転車で海沿いを駆け抜け、 フィニッシュはハイクで嘉津宇岳山頂へ。
DAY3 : 地元グルメや文化に触れる体験をゆったり楽しみ帰路へ


自転車を飛ばして古宇利島散策へ
到着早々、自転車を飛ばして古宇利島散策に出かける。本島北部の本部半島を訪れるのは二度目だけれど、前回は車移動だった。自転車で渡る古宇利大橋は、車の時には気づかなかった海風に煽られて、予想以上にペダルが重い。それでも旅が始まった興奮に任せて力一杯漕ぎながら、思わず笑い声をあげる。

のびのびと広がる自然の中を自転車で走るのは、本当に清々しい。刈り入れ時らしく、溢れるほどにサトウキビを積んだトラックが通り過ぎて行く。あの街路樹は何だろう、見慣れない形をしている。当たり前のようにパパイヤやバナナが実っているし、東京はまだコートが手放せない気温なのに、こちらは色とりどりの花が咲いている。取り囲む景色ひとつひとつに目を見張りながら、体と共に気持ちもほぐれていくのを感じた。
カフェでひと休み。自然をありがたく味わう。
ひとしきり漕ぎ回ってひと休みしようと、お目当てのカフェを探すがなかなか見つからない。屋我地島の入り組んだ路地に降参して、居合わせた中学生達に声をかけてみた。はにかんで突っつき合いながら、それでもカフェまで案内してくれる姿が微笑ましく、心温まる。
たどり着いたカフェで頼んだ蜂蜜レモンは、可愛らしいヤギの姿が添えられた古我知焼に入れられていた。使っている蜂蜜は庭の巣箱から採れたものだという。ミツバチが集めてくれた屋我地島の自然の甘みを、ありがたく味わった。


ブルーの海から、濃い緑の山へ
翌日は、海から里、山を繋いで楽しんでみることにした。カヤックで漕ぎ出した海のブルーは、進むごとに色を変える。砂底が見えるほど透明な海水がパドルを伝って降りかかり、春先とは思えないその暖かさに驚く。
飛び込みたい衝動を抑えて自転車に乗り換え、駆け抜ける里。古い石垣にフクギの木が絡む今泊集落は、今帰仁城の城下町として栄えた村だ。歴史に思いを馳せつつ山道へ。
登山口から急に勢いを増した熱帯らしい濃い緑に圧倒されながら、嘉津宇岳を一歩一歩登る。隆起したサンゴで覆われた道がツルツルと滑って苦戦したが、山頂から眺めるやんばるの絶景が全て吹き飛ばしてくれた。

嘉津宇岳山頂の眺望


今回のアクティビティルートマップ / 訪れたお店・名所
Day1 / Day2 / Day3
JAPAN ECO TRACK協力店であれば、アクティビティと旅をサポートするサービス(給水やバイクラックなど)や、公式ルートマップの提示で受けられる特典があります。お店情報をチェックして計画の参考にしてください。
Day1
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①海人の宿・マリン亭
[ - 1日目の宿泊先 - ]
星が瞬く静かな島の夜を楽しめる宿。隣接のマリン亭で晩御飯もOK!
・住所:名護市済井出276
・TEL:0980-52-9685
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②古宇利大橋
名護市の屋我地島と今帰仁村の古宇利島を結ぶ全長1960mの架橋です。自転車で走れば、橋の下に広がるエメラルドグリーンの海の上を走っているような気分になります。
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③古民家 cafe 喜色
築90年以上の古民家カフェ。沖縄食材を使った口福をぜひ!!
・住所:名護市饒平名19
・TEL:0980-52-8126
・特典:『さとうきびごはんの素』サンプルプレゼント
・サポート:駐車場/トイレ/給水所/food
Day2
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①羽地の駅
夏はマンゴーやパイナップル、冬はかんきつ類と、一年中おいしい果物を販売。
・住所:名護市字真喜屋763-1
・TEL:0980-58-2358
・特典:1,000円以上お買い物の方に三月菓子プレゼント
・サポート:駐車場/バイクラック/工具/トイレ/給水所/food -
②今帰仁城跡
琉球が中山に統一される前の「三山鼎立時代」に山北(北山)王の居城でした。2000年に今帰仁城跡を含む9つの遺産が「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産リストに登録されました。
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③ドライブインレストラン ハワイ
第1回Aランチ選手権優勝、第4回やんばるグルメコンテスト優勝のお店。
・住所:本部町字崎本部4578
・TEL:0980-47-2927
・特典:当店オリジナル缶バッジプレゼント
・サポート:駐車場/トイレ/給水所
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④勝山シークヮーサー
海抜400m余りの山々に囲まれたシークヮーサーの自生地勝山でかんきつ類を販売。
・住所:名護市勝山9
・TEL:0980-53-8686
・特典:シークヮーサードリンク1本サービス
・サポート:駐車場/トイレ/給水所/food -
⑤嘉津宇岳山頂
標高:432m
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⑥ホテル モトブリゾート
[ - 2日目の宿泊先 - ]
プライベートビーチ目前、全室オーシャンビュー。夏はBBQもおすすめ。
・住所:国頭郡本部町渡久地861-1
・TEL:0980-47-2321
・特典:宿泊料金10%OFF ※1グループまでOK、パッケージツアーは対象外
・サポート:インフォメーション/駐車場/トイレ/food
Day3
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①古民家宿真喜屋とくすけやー
地元の方達とふれあえる体験メニュー(別料金)も充実した古民家宿。
・住所:名護市字真喜屋407
・TEL:0980-43-6821
・特典:電動自転車集落ポタリング体験10%OFF
・サポート:駐車場/バイクラック -
②道の駅 許田
・住所:名護市字許田17-1
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★レンタルサイクル★
ハブサイクル沖縄
名護市の自転車専門店。クロスバイク・ロードバイクをレンタル。
・住所:名護市港1丁目15-14-1
・TEL:0980-59-7356
・特典:工賃10%OFF
・サポート:駐車場/バイクラック/空気入れ/工具/トイレ/給水所
エリア紹介:「やんばる本部半島・伊江島」(沖縄県)
「太陽と海と緑」を肌で感じる旅
エメラルドグリーンの海と白い砂浜のやわらかなグラデーション、沖縄情緒あふれる独特の家屋が並ぶ集落、サトウキビ畑やパイナップル畑、珍しい生き物が息づき南国の甘い香りが漂う神秘的な亜熱帯の森。
眩しい日差しに太陽を感じ、山頂から望むわずかに弧を描いた水平線は、地球が丸いことを感じさせる。そんな「やんばる」の大自然に身も心も包まれるルートです。
名護市・本部町・今帰仁村へのアクセス情報
【車の場合:那覇空港から】
レンタカーなどを活用し、那覇空港から(那覇市)から、沖縄自動車道または国道58号線経由で名護市へ。
本部循環線(国道449号線・505号線)または県道84号線経由で本部町・今帰仁村へ (那覇→本部・今帰仁)。
また、バスを活用してアクセスすることも可能です。
詳しくはエリアページの交通情報をご参考下さい。